コラム

保険代理店システムおすすめ13選|料金・機能の比較と選び方を解説

保険業法の改正や監督指針の見直しにより、保険代理店に求められる業務は複雑化・高度化しています。

比較推奨販売におけるロ方式への対応や、日常的なモニタリングの強化、特定大規模保険募集人における内部監査態勢の整備など、適切な業務運営と効率化の両立が重要になっています。

上記のような課題への対応を支援するのが、保険代理店専用の業務管理システムです。

本記事では、保険代理店システム13製品の機能や料金、特徴を比較するとともに、導入するメリットや選び方について解説します。

保険代理店システムとは?主な機能と導入するメリット

保険代理店システムとは、顧客・契約情報や募集記録などを一元管理し、日常業務の効率化や管理態勢の強化を支援するシステムです。

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顧客管理・契約管理は、多くの保険代理店システムに共通する基本的な機能です。ただし募集管理、業務の自動化、集計・分析など、対応できる業務範囲には違いがあります。

ここでは、保険代理店システムの主な機能と導入するメリットを紹介します。

顧客管理・契約管理|顧客情報を一元管理

保険代理店システムでは、複数保険会社の契約情報を集約し、顧客単位・世帯単位で一元管理できます。

名寄せ機能によって重複した顧客情報を整理して、加入契約、面談履歴、事故・保全対応、満期情報などを一括で確認できるのです。

さらに担当者間で情報共有がしやすかったり、担当者交代時の引き継ぎミスが少なくなったりするため、顧客対応やアフターフォローの品質向上にもつながります。

募集管理|募集記録と証跡の管理

保険募集では、適切な説明や手続きを行うだけではなく、契約の過程を記録し、後から確認できることが重要です。

保険代理店システムでは、以下のような契約時の記録・管理をサポートする機能を活用できます。

  • 意向把握・比較推奨:顧客の意向、推奨商品とその理由などの記録
  • 高齢者募集:社内ルールに基づく確認や承認履歴の管理
  • 特定保険契約:適合性確認やリスク説明の記録
  • 募集品質管理:重要事項説明や管理者による確認履歴の保存

上記の記録を顧客や案件ごとに紐付けることで、記録漏れの防止や募集品質の向上につながります。

ただし対応する募集管理の範囲や記録方法は、保険代理店システムによって異なる点は注意が必要です。

業務の自動化|事務作業の負担を軽減

保険代理店では、契約情報の登録や満期管理、手数料集計など、多くの事務作業が発生します。

保険代理店システムには、保険会社からの契約データ取込や顧客情報の名寄せ、満期更改の対象抽出、手数料集計などの業務を効率化できる機能があります。

また保険代理店システムを導入することで、手入力や転記・集計作業を減らせるため、事務負担の軽減や入力ミス・ケアレスミスの削減にもつながるのです。

なお自動化できる業務や保険会社とのデータ連携範囲には、保険代理店システムごとに違いがあります。

集計・モニタリング|経営管理と業務品質の向上

保険代理店が業績を上げるためには、募集実績や継続率、早期解約、苦情などの情報を正確に把握して、業務運営や募集品質の改善に活用することが重要です。

その点、一部の保険代理店システムでは、営業実績や契約情報などを集計・分析できる機能もあります。

また募集記録や業務の実施状況の確認など、日常的なモニタリングができる機能のある製品もあります。

上記のような機能があるため、保険代理店システムを導入すると、集計や確認作業の負担を軽減できて、課題の把握や改善に取り組みやすくなるのです。

保険代理店システムは製品によって特徴が異なる

保険代理店システムは、製品ごとに機能差があります。さらに保険代理店システムによって、デザインや操作性、設計思想にも大きな違いがあります。

たとえば画面デザインが新しく、コンセプトが魅力的な保険代理店システムであっても、実際の業務では操作が複雑で使いにくい場合があります。一方で画面デザインが古い製品でも、長年の運用実績があり、機能が成熟しているため、安定的に運用しやすい保険代理店システムもあります。

なおシステム上の機能が多いことが、システムの使いやすさにつながるわけではありません。

むしろ必要な機能が整理されており、少ない操作で保険代理店の業務を進められることも重要です。

そのため保険代理店システムの特徴を確認する際には、機能の豊富さや画像デザインの見た目だけで判断せずに、実際の業務を想定したデモや試用を通じて、使いやすさを確認することをおすすめします。

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保険会社のシステム・Excel・汎用CRMとの違い

顧客情報や契約データを管理・活用する方法には、保険代理店システムのほかに、『保険会社が提供するシステム』『Excelなどの表計算ソフト』『汎用CRM(顧客関係管理ツール)』があります。

各ツールの違いは、以下のとおりです。

管理手段複数保険会社の契約管理対応履歴の共有主な機能設定や運用の負担
保険代理店システム標準機能で一元管理・対応可能チームでのアクセス権限に応じて共有可能意向把握・比較推奨の記録、名寄せ、手数料集計等を標準搭載スキル不要で設定や運用可能
保険会社のシステム不可アカウントがあれば可能見積作成・契約情報閲覧など。一部、対応履歴管理なども可能構築負担なし
Excel手入力やマクロで複数保険会社の契約データをまとめると可能ファイル共有等で可能
※権限設定時に工夫が必要
関数やマクロ、グラフなどを用いて表現可能マクロなどの専門スキルが必要
汎用CRM(Salesforceなど)手作業(手入力)又は追加開発による手動連携で一元管理可能アカウントがあれば可能顧客管理、契約管理など
※一定のカスタマイズが必要
自社業務に合わせたデータ構造定義や開発・保守負担が大きい

保険代理店システムは、保険会社提供のシステムと併用し、システムの内容を補完するものです。

一方でExcelや汎用CRMにも独自の利点があり、組織状況や条件によっておすすめの選択肢となります。

  • Excel管理が適している条件:取扱保険会社数や募集人数がわずかで、顧客・契約データの件数も限られている場合。
  • 汎用CRMが適している条件:他事業で導入している場合や、マーケティング・営業パイプライン管理の高度化を最優先する場合。

上記のとおり、Excelやノーコード型汎用CRMでも、顧客管理などは可能です。ただし保険代理店特有の業務まで対応させるには、設計・構築・保守に相応の労力が必要です。

とくにIT専門の担当者がいない保険代理店では、人件費や担当者への属人化、制度改正への継続的な対応なども考慮する必要があります。そのため現在の機能や操作性だけではなく、法改正への対応状況、機能改善の継続性、導入後の運用負担も含めて比較して、自社に適したシステムを選ぶことがおすすめです。

保険代理店システムおすすめ13選|一覧比較表

ここではおすすめの保険代理店システムを紹介します。

以下の表で、13の保険代理店システムについて、主な機能と料金体系を一覧表にまとめています。自社の規模や優先したい課題に合わせて、比較の参考にしてください。

サービス主な機能特徴・強み月額料金
YouWill顧客・契約管理
面談記録
意向把握・比較推奨
満期管理
手数料集計
AI監査
顧客・契約情報と手数料・経営指標をまとめて管理Core:月2,000円/人
Standard:月3,000円/人
hokan顧客・契約管理
活動記録
意向把握・比較推奨
満期更改管理
事故管理
上長承認
活動記録のテンプレートや承認機能で募集業務を標準化要問い合わせ
WiseOfficePlus顧客・契約管理
案件管理
満期管理
活動管理
営業支援
共同ゲートウェイ連携と名寄せで契約情報を集約要問い合わせ
インプラス・ウェッジ顧客・契約管理
募集管理
事務管理
業績管理
経営管理
大規模代理店・金融機関の募集から経営管理まで支援要問い合わせ
CSBsystem顧客・契約管理
募集活動管理
意向把握
苦情管理
代理店の実務を反映し、スマートフォン専用画面も用意要問い合わせ
MIC-ViewSystem顧客・契約管理
事故管理
対応履歴管理
満期管理
データ集計・分析
労務管理
顧客・契約・事故の情報に加え、労務管理にも対応要問い合わせ
LIPSAS Neo顧客・世帯管理
営業対象抽出
活動管理
営業支援
顧客・世帯の情報から営業対象を抽出し、提案を支援要問い合わせ
MCエキスパートクラウド顧客・契約管理
共同募集管理
面談レポート
保全管理
自社案件と共同募集案件を集約し、AIで面談記録を支援要問い合わせ
保険VOS顧客管理
営業管理
対応履歴管理
社内情報共有
電話対応
CTIによる着信時の顧客表示と社内情報共有に対応VOS2.0:月4,000円/ID
電子証明書:月200円/ID
IAS顧客・契約管理
募集管理
意向把握
営業管理
Salesforceを基盤に顧客管理と意向把握・募集管理を統合月7,500円/user〜
御用聞き顧客・世帯管理
商談管理
意向把握
申込管理
レポート
スケジュール管理
Salesforce上で世帯管理から意向把握・申込管理まで支援要問い合わせ
AS-BOX保険料試算
見積作成
商品比較
比較表作成
提案書作成
複数保険会社の保険料試算・商品比較・提案書作成に特化月18,000円/ID~
サイボウズ Office 保険代理店パック顧客台帳
問い合わせ管理
お客様の声管理
生保・損保の提案進捗管理
保険代理店向けアプリをグループウェアと併用できるプレミアム:月1,000円/ID

※各サービスは対応業務や製品タイプが異なります。詳細や利用条件は各公式サイトをご確認ください。

YouWill|顧客・契約管理から手数料集計・AI監査まで対応

YouWillは、顧客・契約管理、面談記録、満期対応、手数料集計などの日常業務から業法対応、経営管理まで一元管理できる保険代理店システムです。

Standardプランの料金が月3,000円/人、Coreプランは月2,000円/人と安価に始められる点が特徴です。

基本機能から比較推奨ロ方式、KPI集計、研修管理、監査対応、AI対応まで幅広くカバーしているため、YouWillを導入することで保険代理店の業務を効率化しやすくなります。

また保険代理店での経営経験がある代表(小守美行)と200社以上のお客様の声を反映したシンプル且つ使いやすいシステムとなっています。

1週間の無料トライアルもあるので、はじめて保険代理店システムを活用したい方でも試しやすいです。

項目YouWill
運営会社トラストオフィス株式会社
料金Core:月2,000円/人
Standard:月3,000円/人
特徴顧客・契約管理から手数料集計、AI監査まで対応
保険代理店の実務を反映した操作性
1週間の無料トライアルあり
公式サイトhttps://youwill-crm.com/

hokan|顧客・契約管理と募集活動の記録を一元化

hokanは、顧客接点から契約後のアフターフォローまで管理できるクラウド型保険代理店システムです。

事務担当者や管理者が、登録された対応履歴や募集記録をリアルタイムで閲覧でき、不備のチェックから承認・差戻しまでを一連のフローで完結できる点が特徴です。また顧客対応と意向把握の記録が紐付いているため、アフターフォローの共有とコンプライアンス強化を並行して進めやすくなります。

ただし料金は『要問い合わせ』となっており、商談が始まるまで料金がわからない点は注意が必要です。

項目hokan
運営会社株式会社hokan
料金要問い合わせ
特徴代理店の業務に合わせて活動記録のテンプレートを設定
意向把握・比較推奨の記録と上長承認に対応
共同ゲートウェイ連携で契約情報の取り込みを支援
公式サイトhttps://hkn.jp/

WiseOfficePlus|顧客・契約・案件管理と営業支援に対応

WiseOfficePlusは、NTTデータが提供するWiseOffice2の後継となる保険代理店システムです。

保険会社の契約情報をダイレクトに自動取得し、顧客管理から営業・案件管理までを幅広く支援します。契約情報を自動で取り込めるため、手入力の手間と入力ミスを減らすことができます。

また募集人や管理者は、顧客ごとの加入状況を閲覧できることに加えて、満期更改案件や新規提案などの営業プロセスを案件として登録して、進捗ステータスやタスクを一覧画面で追跡・共有できます。

保険会社からのデータ取り込みを自動化してデータ作成の負担を減らしながら、組織的な案件管理によりアプローチ漏れを防ぎたい乗合代理店に向いています。

項目WiseOfficePlus
運営会社株式会社NTTデータ
料金要問い合わせ
特徴共同ゲートウェイから契約データを取り込み、顧客情報を名寄せ
案件・活動・満期の状況を共有して営業業務を支援
意向確認を支援するオプションを用意
公式サイトhttps://www.nttdata.com/jp/ja/lineup/wiseofficeplus/

インプラス・ウェッジ|保険販売から事務・経営管理まで支援

インプラス・ウェッジは、損保・生保の販売支援から各種事務管理、経営管理までを扱う大型代理店向け保険代理店システムです。

銀行窓販事務の受託や共同提案管理なども支援範囲に含まれる点が特徴です。

インプラス・ウェッジは、標準機能に加えて、システムのカスタマイズも可能となっており、独自の業務運用をシステムに合わせたり、追加対応を依頼したりすることも可能です。

そのため顧客・世帯単位の情報管理に加えて、営業計画から販売業績、手数料を基準とした業績管理まで幅広い業務をカバーしたい保険代理店におすすめのシステムです。

項目インプラス・ウェッジ
運営会社ニッセイ情報テクノロジー株式会社
料金要問い合わせ
特徴大規模代理店や金融機関の保険販売業務に対応
募集・事務・業績・経営管理を一元化
代理店の業務に合わせたカスタマイズに対応
公式サイトhttps://www.nissay-it.co.jp/solution/inplus-wedge.html

CSBsystem|顧客・契約管理と募集活動・体制整備を支援

CSBsystemとは、訪問型・ショップ型・地方特化型・大規模・中小規模など、幅広い乗合保険代理店に活用されている顧客・契約管理システムです。

顧客情報・保険契約・コンタクト履歴に加えて、意向把握・募集活動・要望・苦情なども管理できます。また顧客履歴へのファイル添付やアクセス権限管理も備えており、面談で得た情報を社内で共有したり、管理者が募集活動を把握したりすることも可能です。

さらにスマートフォンには外出時の操作を想定した専用画面が用意されており、訪問前の顧客情報確認や面談後の記録に使えます。

体制やコンプライアンス管理の社内フローを整備したい乗合代理店にもおすすめのシステムとなります。

項目CSBsystem
運営会社株式会社エルティヴィー
料金要問い合わせ(初期費用+月額利用料)
特徴保険代理店の実務経験をもとに開発
顧客・契約・募集活動・意向把握・苦情を管理
スマートフォン専用画面で外出先から情報を確認
公式サイトhttps://hoken-system.com/

MIC-ViewSystem|顧客に契約・事故・対応履歴をひも付けて管理

MIC-ViewSystemは、現役の保険代理店が現場目線で開発したクラウド型の業務管理システムです。

顧客データベースを軸にして、加入中の生保・損保契約情報、過去の対応履歴、事故受付記録までを一元的にひも付けて管理することが可能です。顧客から問い合わせを受けた際には、システム上で契約内容や過去の事故対応・申し送り事項をすぐに確認できるため、回答漏れや伝達ミスなどを防げます。

顧客とのやり取りを記録して社内で情報を引き継ぐことを重視しているため、更新案内や事故対応の際、加入状況や過去の経緯を顧客にひも付けて確認したい保険代理店におすすめのシステムとなります。

項目MIC-ViewSystem
運営会社株式会社エムアイシー
料金要問い合わせ
特徴顧客・世帯・契約・事故・対応履歴を関連付けて管理
満期更改の進捗管理やデータ集計・分析を支援
勤怠・休暇などの労務管理にも対応
公式サイトhttps://www.viewsystem.info/

LIPSAS Neo|世帯情報の管理と営業活動の進捗管理に対応

LIPSAS Neoは、乗合保険代理店向けの顧客管理・営業支援システムです。

営業担当者がターゲット層や見込み客を抽出してアプローチ履歴や案件の進捗ステータスを入力すれば、管理者が全体の見込み案件や満期更改の進捗をダッシュボードで一括管理することも可能になります。その結果、世帯ごとの契約状況や提案機会を把握しやすくなり、クロスセルや満期提案の効率化につながります。

世帯単位の多角的なアプローチを進めつつ、見込み案件や営業活動の進捗を視覚的に管理したい代理店におすすめのシステムとなります。

項目LIPSAS Neo
運営会社株式会社ザイラス
料金要問い合わせ
特徴顧客・世帯情報や契約情報から営業対象を抽出
営業活動とキャンペーンの情報を関連付けて管理
共同ゲートウェイ連携で契約データを取り込み
公式サイトhttps://www.zyrus.jp/insurance_it-2

MCエキスパートクラウド|顧客管理とAIによる面談レポートの自動作成に対応

MCエキスパートクラウドは、保険代理店向けの顧客・契約管理機能に加えて、AIによる面談レポートの自動生成機能を備えている業務支援システムです。

自社案件とMCマーケットクラウドから配信される共同募集案件を一元管理できることが特徴で、共同ゲートウェイと連携した成約管理にも対応しています。また管理者は、自動生成されたレポートや過去の顧客・契約情報を、不備チェックやコンプライアンス指導にも活用できます。

そのため共同募集と自社案件の管理をそろえて、面談から契約後のフォローまで把握したい保険代理店におすすめのシステムになります。

項目MCエキスパートクラウド
運営会社株式会社Wizleap
料金要問い合わせ
特徴自社案件とマネーキャリアの共同募集案件を統合管理
AIによる面談レポート作成を支援
契約後の保全フォローや意向変更の確認に対応
公式サイトhttps://expertcloud.money-career.com/

保険VOS|顧客管理・営業支援と通話録音に対応

保険VOSは、顧客管理・営業活動・社内情報共有を扱うクラウド型システムです。

顧客・契約管理と営業支援機能に、通話録音・CTI機能を統合している点が特徴で、電話対応の際には、担当者がPC画面で着信相手の顧客情報、加入契約、過去の対応履歴を確認しながら応対できます。また通話内容は自動で録音・保持されるため、案内の行き違いによるトラブルのリスクを低減できます。

電話での顧客対応が多く、対応履歴を合わせて確認したい保険代理店におすすめのシステムになります。

項目保険VOS
運営会社SD Financial Technology株式会社
料金VOS2.0:月4,000円/ID
電子証明書:月200円/ID
オプション料金:要問い合わせ
特徴CTI連携で着信時に顧客情報を表示
顧客・対応履歴と社内の予定・情報を共有
共同ゲートウェイ連携やモバイル利用に対応
公式サイトhttps://hoken-vos.socio-diversity.co.jp/

IAS|Salesforceを基盤に保険代理店業務を支援

IAS(Insurance Agency Solution)は、クラウド型CRMのSalesforceをプラットフォームに構築された、保険代理店向けの業務ソリューションです。

顧客の基本情報や複数社の契約データ、商談履歴、募集プロセスの進捗を、Salesforce上に集約して管理できる点が特徴です。募集人は、満期案内やアプローチタスクをダッシュボードで確認できます。一方で管理者は、拠点別・担当者別の挙績、案件進捗、対応履歴などをリアルタイムで集計・分析できます。

さらに拡張性とカスタマイズ性が高く、独自運用ルールや他システムとのデータ連携にも対応できます。

そのためSalesforceを基盤に、顧客管理と募集業務の管理をそろえたい保険代理店向けのシステムです。

項目IAS
運営会社株式会社テラスカイ
料金月7,500円/user〜
特徴Salesforceを基盤とする保険代理店向けシステム
顧客・契約管理に加え、意向把握や推奨理由を記録
資格管理や契約・手数料データの取り込みはオプションで対応
公式サイトhttps://www.terrasky.co.jp/salesforce/user/ias/

御用聞き|顧客・商談管理と営業支援ツールを連携

御用聞きは、Salesforceの顧客管理プラットフォームを基盤とする保険代理店向けCRMです。

募集人や事務担当者が、顧客の基本データとあわせて、見込み商談の進捗、保全手続きの依頼内容、次回のアプローチ予定などを入力できます。これまでの応対の経緯や担当者の活動履歴が可視化されるため、担当者本人が不在の際でも、スムーズに引き継ぎや問い合わせフォローができます。

既存の保険会社提供システムや社内ツールを活用しながら、顧客との商談プロセスやアフターフォローの進捗を社内で共有・管理したい保険代理店におすすめのシステムとなります。

項目御用聞き
運営会社株式会社アドバンスクリエイト
料金要問い合わせ
特徴Salesforceを基盤に保険代理店の業務を支援
顧客の名寄せ・世帯管理と商談・意向把握・申込管理に対応
ダッシュボードやレポートで営業状況を可視化
公式サイトhttps://www.accp.jp/

AS-BOX|複数保険会社の一括見積・比較提案を支援

AS-BOXは、乗合保険会社の保険料一括試算や比較提案を効率化できる比較提案支援ツールです。

募集人が顧客の希望条件や生年月日などを入力すると、複数社の保険商品を一つの画面で一括試算して、視覚的に分かりやすい比較提案シートを作成できます。比較推奨の根拠となる意向把握の補助資料も出力できるため、面談時の提案準備と募集プロセスの記録にかかる負担を軽減できます。

各社の設計書を作成する業務を見直しつつ、顧客向け資料をそろえたい保険代理店向けのシステムです。

項目AS-BOX
運営会社株式会社アイリックコーポレーション
料金月18,000円/ID~(プラン・オプションにより異なる)
特徴複数保険会社の保険料を試算し、商品を比較
比較表・提案書の作成を支援
募集文書として使用できる帳票を用意
公式サイトhttps://hs.irrc.co.jp/is-support/as-box

サイボウズ Office 保険代理店パック|顧客台帳や問い合わせ情報を共有

サイボウズ Officeの保険代理店パックは、顧客台帳やお客様の声、異動の問い合わせ管理、生保・損保の進捗管理をまとめたカスタムアプリです。

事務担当者や募集人が、顧客からの連絡内容や依頼事項をアプリに入力し、社内掲示板やスケジュールと連動させて対応状況を追跡します。保険会社データの自動取得や手数料計算など代理店向けに特化した機能はありません。その分、低コストで、社内コミュニケーションと顧客対応履歴の管理を統合できます。

1ユーザーあたり月額1,000円(税抜・初期費用0円)からスタートできるため、予算を抑えながら、顧客対応の見える化と社内の情報共有体制を整えたい、小規模〜中規模の保険代理店に向いています。

項目サイボウズ Office 保険代理店パック
運営会社サイボウズ株式会社
料金プレミアム:月1,000円/ユーザー(税抜)
最低5ユーザーから利用
初期費用:0円
特徴顧客台帳・問い合わせ・お客様の声・提案進捗のアプリを用意
業務に合わせてアプリの項目や画面を変更
スケジュール・掲示板などのグループウェアと併用可能
公式サイトhttps://office.cybozu.co.jp/function/customapp/sample/pack-hoken/index.html

目的別|おすすめの保険代理店システム

保険代理店システムは、対応する業務範囲や得意機能によって大きく異なります。

そのため知名度や機能の多さではなく、業務全体の基幹化・営業活動の強化・特定業務の補完など、何を最優先するかを整理して、導入目的と現在の環境に合う製品を選ぶことが重要になります。

顧客・契約・手数料を一元管理したい代理店向け

顧客・契約管理にとどまらず、毎月発生する複雑な手数料集計や業績管理までを一元化して、事務作業の負担を減らしたい代理店には、総合業務管理に対応したシステムが適しています。

おすすめの保険代理店システムは、以下の3つです。

保険代理店システム向いている代理店
YouWill顧客・契約情報と手数料・業績データをまとめて管理し、現場と管理部門の集計・事務負担を減らしたい代理店
インプラス・ウェッジ独自の業務運用に合わせて、販売・事務・経営管理まで幅広く整えたい大規模代理店
hokan顧客・契約情報と営業実績・収益指標を一元管理し、募集人別・保険会社別の業績分析や管理業務を効率化したい代理店

手数料集計に対応した製品を選ぶ際には、各保険会社が提供しているデータフォーマットとの適合性や、自社の分配ルールに対応できるかを、見積もり時や事前デモで検証することが大切になります。

顧客フォロー・営業活動を強化したい代理店向け

見込み顧客へのアプローチ管理、満期更改の進捗共有、世帯単位のクロスセル推進、電話応対履歴の蓄積など、営業成果の向上やアフターフォローの強化を考えている保険代理店には、営業支援(SFA)機能や応対支援機能に強いシステムがおすすめです。おすすめの保険代理店システムは、以下3つがあります。

保険代理店システム向いている代理店
YouWill面談記録や過去の対応履歴を顧客情報と紐付けて共有し、担当者間の引き継ぎや継続的な顧客フォローを強化したい代理店
WiseOfficePlus契約情報の転記を減らしながら、満期更改や新規提案の進捗を組織で管理し、アプローチ漏れを防ぎたい乗合代理店
保険VOS電話での問い合わせ・保全対応が多く、応対品質の向上と通話内容の記録・引き継ぎを重視する代理店

既存システムに見積・比較提案や情報共有の機能を補いたい代理店向け

すでに保険会社システムや既存の顧客管理基盤を導入していて、システム全体を入れ替えずに、試算・比較提案や社内連絡など特定業務だけを補いたい場合は、機能補完型のツールの導入がおすすめです。

おすすめのツールは、以下のとおりです。

保険代理店システム向いている代理店
AS-BOX既存の顧客・契約管理を使いながら、複数保険会社の見積もりや比較提案の準備を効率化したい乗合代理店
サイボウズ Office既存システムを使いながら、手頃な予算で社内連絡や顧客対応の進捗共有を整えたい小規模〜中規模の代理店

補完ツールには、顧客・契約データの自動統合や手数料計算といった基幹業務機能がありません。

そのため基幹システムとの二重入力が発生しないかや、データ連携や運用ルールの整理でカバーできるかなどを事前に確認しておくことが重要です。

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保険代理店システムの選び方|比較したい7つのポイント

保険代理店システムを選ぶ際には、自社の業務課題や組織規模、既存のIT環境に合っているかを確認することが重要です。

また、保険業法の改正や監督指針の見直しを踏まえ、募集管理に加えて、日常的なモニタリングや内部監査、改善・是正管理への対応も重要な比較ポイントとなっています。

ここでは、保険代理店システムを選ぶ際に確認したい7つのポイントを解説します。

1. 改善したい業務に合うタイプ・機能を選ぶ

保険代理店システムを選ぶ際には、まず自社が解決したい課題を明確にして、必要な機能を備えた製品を選ぶことが大切です。

優先順位を整理せずに導入すると、不要な機能に費用をかけたり、効率化したかった業務が手作業のまま残ったりする可能性があります。

そのため保険代理店システムを選ぶ際には、以下の点を確認してください。

  • 顧客・世帯情報や複数保険会社の契約データを一元管理できるか
  • 意向把握・比較推奨などの募集記録を管理できるか
  • 満期更改、事故・保全、手数料集計などの必要な業務に対応しているか
  • 業務全体を管理する「総合型」が必要か、特定業務を補う「補完型」が適しているか

機能数だけではなく、自社が改善したい業務をどこまで効率化できるかを確認することがおすすめです。

2. 代理店の規模・取扱保険・拠点数に合うか確認する

保険代理店システムは、募集人数や拠点数、生命保険・損害保険の取扱構成などによって、必要な機能や運用方法が異なります。

組織に合わない保険代理店システムを選ぶと、必要な権限設定ができなかったり、管理者が全体の状況を把握しにくくなったりするリスクもあります。

そのため代理店の規模・取扱保険・拠点数に合わせて、以下の点を確認してください。

  • 取扱保険会社・保険商品に対応しているか
  • 募集人・事務担当者・管理者が必要な機能を利用できるか
  • 拠点・部署ごとの情報管理やアクセス権限を設定できるか
  • 増員や拠点追加に対応できるか

たとえば複数の拠点を持つ保険代理店の場合、拠点ごとの情報管理と本部での一元管理を両立できるかが重要になります。

3. 保険会社との連携範囲と、残る手入力を確認する

保険代理店システムによって、保険会社とのデータ連携方法や自動化できる範囲には違いがあります。

『連携可能』と記載されていても、すべての情報が自動取得されるとは限りません。CSVの取込や手入力が必要な場合もあります。

そのため保険会社との連携範囲について、以下の点を確認してください。

  • 対応する保険会社・商品と取得できるデータ項目
  • 自動連携・CSV取込などの連携方法と更新頻度
  • 顧客情報の名寄せや契約情報の更新方法
  • 連携対象外の項目や手入力・照合作業の範囲

導入後に想定以上の事務作業が残らないよう、どこまでの業務が自動化されて、どの作業が手作業として残るのかを事前に確認することが大切です。

4. 募集管理・日常的なモニタリング・監査への対応を確認する

保険代理店システムを選ぶ際には、募集記録を適切に保存・管理できるだけでなく、日常的なモニタリングや内部監査、改善・是正管理に対応しているかも確認することが重要です。

保険業法の改正や監督指針の見直しを踏まえると、今後はPDCAサイクルのうち、点検・評価(C)と改善・是正(A)を実効的に機能させることが重要になります。

そのため保険代理店システムを選ぶ際には、以下の点を確認してください。

  • 募集記録の管理:意向把握・比較推奨などの専用フォーム、記録保存、管理者による点検・承認・差戻し
  • 日常的なモニタリング:募集実績、継続率、早期解約、苦情、募集記録などの集計・確認
  • 内部監査の支援:監査対象の抽出、点検結果や指摘事項の記録
  • 改善・是正管理:指摘事項に対する改善計画、担当者、期限、進捗状況の管理
  • 再確認・フォローアップ:改善の完了確認や再発防止策の実施状況の管理
  • 権限設定・データ保護:役職に応じたアクセス制限、操作ログ(参照・変更・出力履歴)、バックアップなど

さらにデータ集計やレポート作成、確認対象の抽出などの業務を自動化できれば、管理部門の事務負担を軽減できます。業務を効率化するうえで重要なのは、募集記録を保存するだけではなく、問題の発見から原因分析、改善、再確認までの一連のプロセスを担当者が一元管理できることです。

なお内部監査態勢などに関する具体的な要件は、保険代理店の規模や区分ごとに異なります。システムの導入だけで法令対応が完了するわけではないため、自社の管理態勢に合った機能を選ぶことが大切です。

5. 募集人・事務担当者が使い続けられる操作性を確認する

保険代理店システムは、募集人や事務担当者が日常的に使用するものです。

そのため機能が充実していても、操作が複雑で入力に時間がかかると、現場に定着せず、Excelなどとの二重管理につながる場合があります。

また画面デザインが新しくても使いにくい製品がある一方、画面デザインが古くても安定して使いやすい製品もあります。

そのため実際のデモや試用では、以下の点を確認してください。

  • 顧客検索から契約確認、対応履歴の入力までスムーズに操作できるか
  • 満期更改の対象抽出や進捗管理がしやすいか
  • 必須項目の入力漏れを防ぐ仕組みがあるか
  • スマートフォンやタブレットでの利用に対応しているか
  • 募集人だけでなく、事務担当者や管理者も使いやすいか

保険代理店システムを導入する際には、システムの機能の豊富さや画面デザインの見た目だけではなく、実際の業務で無理なく使い続けられるかの確認が重要です。

6. データ移行・導入支援・サポートの範囲を確認する

既存のExcelや保険代理店システムから乗り換える場合は、顧客情報や契約情報を適切に移行できるかが重要です。またシステムを導入しても、現場での運用が定着しなければ十分な効果は得られません。

そのため既存のExcelやシステムからの変更を検討している方は、以下の点を確認してください。

  • 既存システムやExcelから移行できるデータの範囲
  • 顧客・契約情報に加え、対応履歴や添付書類も移行できるか
  • データ整形や名寄せなどの作業を誰が担当するか
  • 初期設定や操作研修などの導入支援があるか
  • 導入後の問い合わせ対応やサポート体制が整っているか

とくに保険代理店システム間での乗り換えは、データ移行の範囲や作業分担によって、代理店側の負担が大きく変わります。

移行作業の費用だけではなく、代理店側で必要な作業量や導入後のサポート内容も確認してください。

7. 必要な機能と利用人数に対する総費用を確認する

保険代理店システムの料金体系は、製品によって異なります。

そのため基本の月額利用料だけではなく、初期設定費用やデータ移行費用、オプション料金などを含めた総費用で比較することが重要です。

保険代理店システムを比較検討する際には、以下の点を確認してください。

  • 初期設定・データ移行・導入研修の費用
  • 利用人数に応じた月額料金と最低契約人数
  • データ連携、録音、AIなどのオプション・従量課金
  • 契約期間、解約条件、データ出力に関する費用

保険代理店システムによっては、月額の料金が安くても、必要な機能がオプション扱いになっていたり、手作業が多く残ったりする場合があります。

そのため保険代理店システムの導入時には、基本の利用料金だけではなく、導入後の人件費や事務負担も含めた費用対効果で判断することが大切です。

保険代理店システムの契約・導入前の注意点

導入する保険代理店システムを決定後にも、契約条件の精査やデータ移行、運用フローの事前決定など、契約・導入時に注意することがあります。

なぜなら契約・導入前に注意を怠ると、想定外の費用や作業の発生、データ移行時の不備、現場の混乱を起こすリスクが高まるからです。

そこでここでは、保険代理店システムの契約・導入前の注意点を解説します。

契約期間・解約条件・データの出力方法を確認する

契約後の増員・縮小や将来の乗り換えも見据え、利用開始前に契約条件を確認するようにしてください。

というのも最低契約期間や解約期限、ID数の変更条件が自社の予定と合わない場合、必要な範囲まで縮小できない可能性があるからです。

そのため次の項目を確認しておいてください。

  • 更新方法、解約の申出期限、途中解約時の費用
  • 顧客・契約・履歴・添付書類を出力できる範囲と形式
  • 解約後の閲覧期間、データ削除、出力・移行支援の費用

希望する形式が提供されない場合には、別の保存・移行方法を決めてから契約してください。

実際の業務を想定したデモとデータ移行テストを行う

保険代理店システムを導入する前には、実業務を再現するデモと代表的な既存データを使った試験移行を分けて行うことをおすすめします。

なぜならデモで画面を操作できても、移行後に必要な項目や顧客・契約の関係が引き継げるとは限らないからです。なお試験用データを外部へ渡す際は、提供範囲や取扱い方法を調整するようにしてください。

実機デモと移行テストでは、以下の項目を確認してください。

  • 顧客・契約・世帯・担当者のひも付けと重複の処理
  • 対応履歴・独自項目・添付書類の移行可否
  • 取込件数、元データとの照合結果、修正が必要な箇所

移行時に情報が欠ける場合には、移行方法の調整、旧環境での参照保存、導入範囲の見直しを決めます。なお通常業務へ切り替える条件は、試験結果に基づいて定めてください。

入力ルール・担当者・確認フローを決めておく

保険代理店システムの運用開始前に、どの情報を誰がいつ更新して、誰が確認するかを決めてください。

なぜなら運用のルールが曖昧な状態で導入すると、同じ案件を複数の担当者が更新したり、対応済みなのに進捗が変わらなかったりするリスクが高まるからです。

そのため以下の内容を社内で共有してください。

  • 顧客の新規登録・重複確認・担当者変更の担当
  • 面談結果・更改進捗・事故対応を更新するタイミング
  • 管理者確認、不備の差し戻し、修正後の確認方法

たとえば契約データの取込・照合は事務、面談記録と次回予定は募集人、未対応や不備の確認は管理者といった分担が考えられます。入力例と確認手順を短いマニュアルにまとめ、試験運用で不要な重複入力や確認待ちが生じたら、保険代理店システムの運用を開始する前にルールを修正してください。

保険代理店システムの費用目安

保険代理店システムの費用は、一律の定額制ではなく、利用人数(アカウント数)やプラン、初期設定・既存データの移行サポート範囲、追加オプションなどによって大きく変わります。なお公式に定額表を公開している製品は一部に限られ、多くは代理店の規模や個別要件に応じた個別見積もりとなります。

利用料金を公開している保険代理店システムは、以下のとおりです。

サービス・プラン月額料金人数・追加費用の条件
YouWill:Standard3,000円/人最低5人。初期費用別、AIは従量課金の案内
YouWill:Core2,000円/人最低30人。中核機能のプラン。初期費用別
IAS7,500円/user〜-
AS-BOX18,000円/ID〜-
VOS2.04,000円/ID証明書200円/ID・月が別途必要
サイボウズ Office プレミアム1,000円/user最低5人。初期無料。保険代理店パックに必要なコース

※月額料金は各社の公開情報に基づき、税区分や初期費用・オプション料金は製品によって異なります。

なお上記の表に記載していない保険代理店システム(hokan・WiseOfficePlus・インプラス・ウェッジ・CSBsystem・MIC-ViewSystem・LIPSAS Neo・MCエキスパートクラウド・御用聞き)は、いずれも料金が要問い合わせとなっており、公式サイト上では料金を確認できません。

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保険代理店システム導入の流れ

現場に保険代理店システムをスムーズに導入するためには、課題の整理から運用開始後のフォローまで、段階を踏んで進めることが重要です。一般的なプロセスと、各工程の確認ポイントは以下のとおりです。

  1. 1. 自社の課題整理と必要要件の明確化:導入担当者が現場と管理者の課題を確認し、改善したい業務、必須機能、利用人数・拠点数、予算を整理します。
  2. 2. 情報収集と候補製品の比較・絞り込み:資料を取り寄せ、必要な機能や保険会社との連携範囲、料金体系を同じ条件で比較し、問い合わせやデモの対象を絞ります。
  3. 3. デモ・要件確認と導入製品の決定:募集人・事務担当者・管理者が実際の業務を想定して操作を試し、必須要件、総費用、契約条件を確認したうえで、社内決裁と契約を進めます。
  4. 4. 初期設定とデータ移行の実施:提供会社と移行対象や作業分担を決め、アカウント・権限を設定します。試験移行でデータの欠損や文字化け、顧客と契約のひも付けを確認します。
  5. 5. 社内ルールの策定と利用者の操作研修:誰が・いつ・何を入力・確認するかを決め、募集人・事務担当者・管理者が、それぞれの業務に必要な操作と引き継ぎ手順を練習します。
  6. 6. 本番運用の開始と定着化・見直し:データと操作手順の確認を終えてから本番運用へ切り替えます。入力漏れや未対応案件、残る二重入力を定期的に確認し、設定や運用ルールを見直します。

なおデータの移行や試験の確認が終わるまでは、これまで利用してきたシステムを停止せず、必要な過去情報を参照できる状態を確保してください。

保険代理店システムに関するよくある質問

最後に保険代理店システムに関するよくある質問に回答します。

小規模な保険代理店でもシステムを導入する必要はありますか?

必ずしも保険代理店システムの導入が必要なわけではありません。

とはいえ小規模な保険代理店であっても、保険代理店システムを導入するメリットは高まっています。

なぜなら近年の保険業界では、ペーパーレス化や法規制の強化が急速に進んでおり、手作業や従来のExcel管理だけでは、既存業務を記録することが難しくなっているからです。

Excelや既存システムの顧客・契約情報を移行できますか?

基本的に可能です。

ただし移行できる項目、手順、サポート範囲は、導入する保険代理店システムによって異なります。

そのため保険代理店システムの導入時には、基本情報だけでなく契約内容や対応履歴まで移行できるか、データ整形や名寄せをベンダーと自社のどちらが担当するかなどを慎重に確認する必要があります。

保険会社のシステムや共同ゲートウェイと併用できますか?

保険会社の専用システムや共同ゲートウェイと併用し、連携して運用することが可能です。

ただし対応する保険会社や自動取得できるデータ項目、手動でのCSV取込の要否、データの更新頻度は、保険代理店システムによって異なります。

なお計上や試算などの保険会社端末での業務は手元に残るため、自社が取り扱う保険会社のデータがどの範囲まで自動連携・取り込みできるのかなどを、システムの導入前に確認しておくことが大切です。

導入すれば契約情報の手入力や二重入力をなくせますか?

保険代理店システムを導入することで、手入力や二重入力を減らすことが可能です。

ただし保険代理店システムを導入しても、手入力や二重入力を完全になくせるわけではありません。

なぜならデータの自動取得やCSV取り込みで入力負担を大幅に削減できますが、連携非対応の保険会社、特定の契約変更手続き、自社独自の管理項目などでは、手作業が残る場合があるからです。

そのため保険代理店システムの導入時には、『連携可能』という表記だけで判断せず、業務ごとに自動化できる範囲やCSV取込の範囲、手入力が必要な範囲などを事前に明確にしておくことが重要になります。

システムを導入するだけで募集記録の管理や態勢整備に対応できますか?

保険代理店システムを導入するだけで、法令で求められる募集管理や態勢整備が自動的に完了するわけではありません。

なぜなら保険代理店システムとは、保険業法に基づく意向把握の記録保存や、管理者のチェック作業を効率化し、安全に保管するためのツールだからです。

そのため保険代理店側で、誰がいつ記録を入力するかや、管理者がどのような基準で確認・承認するか、不備が発覚したときにどう改善するかといった社内運用ルールを定めて、適切に運用・管理することが、コンプライアンス遵守には不可欠となります。

まとめ

保険代理店システムは、改善したい業務と既存環境を起点に選ぶことが大切です。

保険代理店システムを選ぶ際には、顧客・契約・手数料をまとめるのか、顧客フォローを強化するのか、見積・比較提案や情報共有を補うのかを決めることで、選択肢が明確になりやすいです。

まずは自社が解決したい課題を整理したうえで、製品のデモ体験や総費用を含めた見積もりを取得して、自社に合った保険代理店システムを比較検討してみてください。

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