保険代理店向け 『IT成熟度モデル』

保険代理店でITに強いところもありますが、8割、9割の代理店はITの専任者が不在であったり、担当者がいてもPCやHPの管理が中心で、IT戦略を練り、業務フローの構築とシステム導入を最適化できているところは稀でなないでしょうか。

保険代理店向けIT成熟度モデルをご紹介します。

保険代理店向け「IT成熟度モデル」とは

COBITというITガバナンスのベストプラクティス集があり、その中の「IT成熟度モデル」を保険代理店向けにアレンジしたものが以下のものです。

保険代理店のIT習熟度を、レベル別にどんな状態かまとめてあります。

多くの代理店がレベル1または2なのではないでしょうか。

※COBITのIT習熟度モデルをトラストオフィスで保険代理店向けに修正

まずはレベル3(標準化プロセス)を目標に

①IT戦略(ITを使ってどうしたいか、あるべき姿)を基に、②業務フローを設計し、それをマニュアルに落とし込み、イレギュラー対応をなるべく排除し、やり方がわからない社員を撲滅でき、標準化されたプロセスがある状態がレベル3になります。

IT戦略とは

①のIT戦略は、経営戦略や事業計画を基に、「自社がITを使ってどうしたいか」、「自社のビジネスモデルに沿ったITのあるべき姿」などを考え、策定することで、経営戦略とITの整合性、効率化、コスト削減、そして競争力の強化などを考慮して立案する必要があります。

ちなみに「戦略」と「戦術」の違いは、
「戦略」が「進むべき方向性」や「達成する状態」など大きな目標であるのに対し、
「戦術」が「戦略」を達成するための手段です。

経営者としては「戦略」と考え、「戦術」の実行はメンバーに委ねるのが好ましいです。

注意点としては、「ITに詳しい=戦術に詳しい」となる傾向がありますので、経営者が経営戦略に基づいて考え、それを念頭にIT担当者に戦術を練ってもらう必要があります。

2つのデジタル化

IT戦略や戦術を考えるにあたって、2つのデジタル化も意識をしていた方がいいです。

下記の表のとおりですが、①がデジタイゼーションで、主な目的は業務の効率化です。まずはこちらを着手するのが良いのではないでしょうか。

次に②のデジタライゼーションで、マーケティングやデジタルサービスを使って、新たな価値を提供することです。人材、体制、予算を準備し、しっかり対応する必要があります。

中小保険代理店のIT戦略

では、中小の保険代理店の場合、どのようなIT戦略を立て、実行すればよいでしょうか。

中小の保険代理店の場合、現実的には②のデジタライゼーションを実行するのはかなり難しいと思われます。

一方で、①のデジタイゼーションは、このご時世なら必須ではないでしょうか。

そうすると、①のデジタイゼーションを基にした経営戦略の例は、

・優秀な募集人を確保するため、ITを使った効率的な働き方を追求する
・最適な保険募集及びアフターサービスのため、顧客情報、取引情報を一元化し、長期的な取引を継続する
・手作業、二重登録などの無駄を排除し、小規模な管理部門で効率的な運営をする

などではないでしょうか。

ざっくり過ぎると思われたかもしれませんが、「戦略」は抽象度が高い表現、概念になります。

また、これくらいは漠然と考えている経営者さんがほとんどだと思いますが、それを基に、計画を立て、業務フローの設計、最適なシステムの導入、マニュアル化、社員教育までやるのは大変だと思います。

まとめ

IT習熟度モデルを事例に、IT戦略についてご紹介をしました。

自社の立ち位置を把握し、次のレベルに何が足りないか認識し、具体的に何を進めていけばよいか、参考になれば幸いです。

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